事業概要
当公益財団は、大同生命保険株式会社からの寄付金を基金として、昭和49年5月に設立されて以来、設立趣旨に従い、一貫して保健ならびに福祉に関する事業を実施してまいりました。
平成18年度における事業は、地域において保健および福祉に関する業務に携わる方々や研究者を対象とした「地域保健福祉研究助成」ならびにサラリーマン (ウーマン)のボランティア活動を対象とした「サラリーマン(ウーマン)ボランティア活動助成」の実施、「地域保健福祉国際交流助成」、「家庭看護の相談 と実習教室」の開催、健康小冊子の発行、健康教育用ビデオテープの貸出等でありますが、厚生労働省をはじめ関係各位のご協力を得ていずれも順調に実施する ことができました。
当公益財団では、急速な高齢化の進行、生活習慣病の増加など国民の健康ならびに福祉に関するニーズにいささかでも応えるために、今後ともさらに充実した活動を行い、微力ながら保健ならびに福祉の向上に寄与したいと存じます。
以下、当年度事業の実施状況をご報告申しあげます。
事業に関する事項
1. 地域保健福祉研究助成(厚生労働省後援)
(1) 「地域保健福祉研究助成」並びに「サラリーマン(ウーマン)ボランティア活動助成」
平成18年3月16日、都道府県の保健・福祉・主管部局、保健所、衛生研究所、精神保健センター、都道府県の社会福祉協議会など関係各方面、約1600箇所に応募資料を送付して、4月1日から募集を開始、5月31日に締切りました。
7月21日に選考委員会を開催、選考を行った結果、下記のとおり、合計106件、4,270万円の助成を決定しました。
同年9月中旬から11月初旬まで全国28箇所で、受贈者、来賓、関係者出席のもとで贈呈式を行ないました。
平成18年度末における助成金の累計は、件数で2,625件、金額で13億4,869万円となりました。
①助成状況
| 区分 | 応募件数 | 助成件数 | 助成金額 |
|---|---|---|---|
| 地域保健福祉研究助成 | 133件 | 75件 | 3,702万円 |
| ボランティア活動助成 | 64件 | 31件 | 568万円 |
| 合計 | 197件 | 106件 | 4,270万円 |
②「研究・活動報告集」の発行
平成17年度「地域保健福祉研究助成金」および「サラリーマン(ウーマン)ボランティア活動助成金」受贈者の研究成果および活動報告集を平成18年12月に発行、関係方面に配布しました。
(2) オックスフォード保健福祉研修(大同生命創業100周年記念寄付事業)
① 研修の目的
大同生命が創業100周年を記念して、当公益財団に対して行う寄付金により実施する事業であり、地域の保健および福祉の将来を担う若手の方々の海外における保健・福祉に関する研修や交流を支援することにより、わが国の保健および福祉の向上に寄与することを目的としています。
② 研修参加者
都道府県・政令指定都市の保健福祉主管部長の推薦を受けた医師・保健師等の14名が参加し、累計では、78名となりました。
③ 研修の実施
平成18年9月8日大同生命大阪本社会議室において、団長の多田羅教授ならびにオックスフォードに留学経験のあるインストラクターの方が講師になり、英国の保健制度・歴史等についての事前研修会を行いました。
平成18年9月9日から9月18日までの10日間、英国オックスフォードにおいて、保健福祉の研修を実施しました。
④ 通訳
参加者2名につき、1名の通訳(オックスフォード大学の日本人学生)を配置しました。
⑤ 現地宿舎
1年目(2002年) St Hilda's College
2年目(2003年) St Anne's College
3年目(2004年) Corpus Christi College
4年目(2005年) St Antony's College
5年目(2006年) Merton College
⑥ 特記事項
本年(2006年)は、研修の最終年となることから、
* オックスフォードから3名の看護師が1週間来日、日本の保健、医療、福祉制度等を勉強する機会を提供しました。日本側は、研修に参加した、保健師、医師、保健所長等が応対し、相互交流が一層図れるものとなりました。
* 理事長が期間中に、オックスフォードを訪問、研修を視察するとともに、カンファレンスディナーの席で、関係者に対し、謝辞を述べました。
⑦ 「研修報告集」の発行
第5回オックスフォード保健福祉研修に参加した方々の報告集を平成19年3月14日に発行し、関係方面に配布しました。
2. 家庭看護実習教室(日本赤十字社大阪支部共催、朝日新聞厚生文化事業団後援)
寝たきりの高齢者や病人の世話をされている方々などを対象に、実習を重点とした「家庭看護の相談と実習教室」を年3回開催しました。昭和55年から始めた本事業は受講者の累計が4,095名となりました。
実習の内容は下記のとおり、リハビリテ-ション課目2回、看護課目8回の合計10回を1週間に1回ないし2回の頻度で行ない、2ヶ月で終了する構成となっています。
男性を対象とした土曜日開催の「男性のための看護教室」を11月下旬に予定していましたが、応募者が少なく、取りやめ、2-3月の10日間プログラムへの参加を促しました。
| 場所 | 大同生命大阪本社ビル 大同生命メモリアルホール | ||
| 時間 | 午後1時30分から午後4時30分まで | ||
| 回数 | 課目 | 回数 | 課目 |
| 1 | 寝たきり老人にさせない、ならないために | 6 | 排泄の世話 |
| 2 | 寝たきり老人にさせない、ならないために | 7 | 床ずれの看護と衣服の交換 |
| 3 | すこやかな老年期をすごすにあたって | 8 | からだの清潔Ⅰ |
| 4 | からだの移動 | 9 | からだの清潔Ⅱと認知症高齢者の理解 |
| 5 | 食事の世話と薬について | 10 | 車椅子の介助と視覚障害者のガイドヘルプ |
講師
神戸大学名誉教授 武富由雄氏 (1回~2回)
日本赤十字社大阪府支部 看護講師 (3回~10回)
| 期別 | 受講者 | 修了者 |
|---|---|---|
| 第1期(4月~5月) | 25名 | 10名 |
| 第2期(11月~12月) | 23名 | 12名 |
| 第3期(2月~3月) | 38名 | 29名 |
| 計 | 86名 | 51名 |
3. 健康小冊子の発行
尾前照雄氏の「高血圧Q&A」を平成19年4月10日に関係機関に配布しました。
4. ビデオ貸し出し事業
「家庭看護の相談と実習教室」受講者等に無料で貸し出しを行いました。(貸出本数 89本)
5. 福祉事業助成
(1) 朝日新聞厚生文化事業団の以下の福祉事業を後援
- 痴呆性高齢者の人権シンポジウム
- 障害者福祉事業
- 児童虐待防止事業
- 福祉啓発推進事業・全国グループホーム
- 自殺防止キャンペーン
- 朝日保育セミナー夏季保育大学
- 児童青少年総合支援
(2) 日本赤十字社大阪府支部
「家庭看護の実習教室」ヘの講師派遣と同社の活動趣旨に賛同後援。
(3) 大阪府「健康おおさか21推進府民会議」が主催する事業を後援。
(4) 東京都「全国地域保健師学術研究会」を後援。
(5) 「ユニバーサルキャンプイン八丈島」(ユニバーサルイベント協会)に賛同して後援。
(6) 「認知症の人と家族の会(大阪府支部)」を後援
認知症の人とその家族を対象に月例の集会を開催し、親身な相談相手となる活動を実